◇自分の死に際を考える
◇蚊の殺し方
私は、自分が死ぬ時はどんな風に死にたいかをよく考える方かもしれません。
やっぱり苦しまずに死にたいと思います。
そういう思いが特に強いので、いかに苦しまずに死ぬか、その方法を考えたりします。
ですが、本当に残念なことに、なかなか苦しまずに死ぬ方法はみつかりません。
例えば、もし、死ななければならない病気になってしまいます。
いよいよその病気で死ぬ時がきます。
でも、お医者さんはそう楽には死なせてくれないでしょう。
私の命を少しでも長く保たせることに夢中で、いかに楽に死なせるかについてはあまり考えてはくれないと思います。
交通事故に遭って死ぬ場合も、痛いと思う間もないくらいの即死で死にたいですがそれも運しだいです。
最悪の不運の中にも、幸運を求める感じでしょうか。
テレビ番組で動物が食べられるシーンとか見ると、食べられているのがもし自分だったら、もっと早く食べてほしいなとか思ったりします。
百獣の王のライオンなんだったら、もっと早く食えよとか思ったりします。
とにかく死に際で苦しみたくない欲求が強いわけです。
でもひとつとても不思議なのは、その割には生きている間にいかに苦しまずに生きるかということについてはそんなに考えません。
さて、話は変わるのですが、そんなことを考える中で、ひとつ普段の生活で意識的に実行していることがあります。
それは蚊を殺す時です。
蚊に限らないのですが、私が年間を通じて自ら手を下して殺害する生き物は断トツ1位で蚊ですので、蚊の場合について話します。
大概は手でパチンとたたき落とすか、ティッシュペーパーでつぶすかの殺害方法をとるわけですが、その時に意識しているのは、とにかくいかに早く殺すかということです。
やっぱり蚊にもできるだけ苦しまずに死んでほしいなと。
だから、ピクピクした状態が長くならないように急ぎます。
瞬殺を目指します。
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今回はそれだけの話です。
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つまらない話でしょうかね?
もちろん、そういうことを考えだすと、生きたまま新鮮な魚を食べたりする時はどうするんだとか、そういう話になることもあるとは思うんですが、あくまで、できる範囲でできる時だけ、気が向いた時だけでもそうしようと思っているんです。
「命」や「死」について考えることは、蚊1匹の命についてでさえ、とても難しいです。
塾長 村木康太