

男性が女性を守る意識は必要なのか
特に男性の皆さんにお聞きしたいのですが、「女性は弱者だ」という認識はありますか?
私は男性ですが、正直なところ、日常生活で女性が弱者だという実感はあまりありません。
むしろ、女性に怒られて怖い思いをすることもあり、「男性である私の方が弱者なのでは?」と感じることすらあります。
しかし、本当は女性が常に弱い立場になりやすい存在だということを、今回改めて確認したいのです。
「国際女性デー」をご存知ですか?
毎年3月8日は、「国際女性デー」という日です。
日本ではあまり馴染みがありませんが、世界では多くの国で大きなイベントが開かれています。
ロシア、モンゴル、ベトナムなどでは祝日とされ、具体的にはこんなことをします。
女性の就職について考える機会を持ち、働く女性同士が交流します。
女性が男性に比べて不当に扱われていると感じる人たちは、デモを行うこともあります。
他にも、こんな素敵なことをします。
その日は家事や育児を男性に任せて、女性同士で外食やおしゃべりを楽しみます。
男性は日頃の感謝を込めて、母親や妻、会社の同僚の女性にプレゼントを贈ります。
このイベントは、「女性にも男性と同じ権利を持つことは大切だ」ということを改めて確認し、「女性として生まれたことを喜んでお祝いしよう」という意味があります。
歴史的に見た女性の立場
ここからが、今回最も考えていただきたいことです。
女性は日本だけでなく、世界中の国々で、これまでの歴史の中でずっと多くの場合、弱者でした。
男女平等になり始めたのは、この50年ほどのこと。それまでの多くの期間は弱い立場に置かれてきました。
社会が、特に男性が「男女平等にしよう!」と意識を持つことで、ようやく女性は平等な権利を得ることができたのです。
つまり、何も考えずにいると、女性は弱い立場に置かれやすい存在だということです。
男性が意識すべきこと
「今日、女性に文句を言われた」
「女性にバカにされた」
「女性の上司に嫌がらせをされている」
そういうこともあるでしょう。
しかし、社会全体として、人生全体で考えた時、女性は虐げられる立場になりやすいのです。
男女平等の社会をこれからも継続するためには男性が、
「女性も平等に接しよう。」
「女性にも男性と同じ権利を持てるようにしよう。」
「女性にも男性と同じような教育の機会を与えよう。」
「女性にも男性と同じ評価でお金を支払おう。」
と考えることです。
「男性が」そう考えることが必要です。
最後に
今、目の前にいる女性は、あなたにとって圧倒的な強者に見えるかもしれません。
でも、そんな女性も、悲劇的な弱者になりやすい存在なのです。
男性が、身近な女性が弱い立場にいないか、常に心に留めておく。それだけで、女性も平等に暮らせる社会に近づくと思います。
塾長 村木康太