学校の先生との良い関わり方

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小・中学校の先生の残業時間は平均100時間。

名古屋大学が2022年に全国の公立小中学校の先生の労働時間について調査をしたところ、


1カ月あたりの平均残業時間は


小学校の先生は98時間で

中学校の先生は114時間


だったそうです。



ということは、1カ月の勤務日数が22日だとした場合、1日あたりの労働時間は


小学校の先生は12時間27分

中学校の先生は13時間10分


となります。



ところで、残業に関して厚生労働省が発表しているものの中に、

過労死ライン

という残業時間の基準があります。


これは、死亡事故が発生した場合に、それを過労死として認定するかを決める際の目安にする基準です。


その基準時間は、月80時間です。



実は何年も前から、学校の先生がされているこのような過酷な残業に対して
残業代の支払いをするかどうかについての裁判が続いていました。


その結果、昨年の3月に、


残業代は支給しない


ということが最高裁で決まってしまいました。



私が普段、学校の先生と接している時には、みなさん元気そうに笑顔で接してくれますので、そんな過酷な時間でお仕事をされているようには見えないのですが、実際には大変長時間のお仕事をされています。


ところが、そういう状況にも関わらず、毎年、色々な会社が、「子どもがなりたい職業ランキング」を発表していますが、だいたい10位以内に「教師」が入っています。

私は、毎月平均100時間の残業をしながら、子どもたちに、なりたいと思ってもらえるようなお仕事をされている先生に尊敬の気持ちを持ちます。

自分が学校の先生の立場だったら、保護者さんや生徒にどう接してほしいか。

自分が学校の先生の立場だったら、保護者さんや生徒にどう接してほしいか。

私はこのように考えて、自分がしてほしいと思うことを学校の先生にすることが、学校の先生との良い関わり方だと思います。

私は学校の先生にもっとお礼を言おうと思います。

塾の先生として教育に関わっていると、子どもはほめて伸ばすというような言葉にしょっちゅう出会います。

私自身も、子どものほめ方や、ほめるタイミングはよく考えます。


また、こんな私も、ありがたいことに結構ほめてもらっています。

ほめて伸ばしてもらっています。


例えば、

テストの点数が上がったとか

成績が上がったとか

高校に合格したとか

そういうタイミングでそれなりに高い確率でほめてもらえます。

塾に通うのが楽しいと子どもが言っています。ということでほめてもらうことも多いです。

大変うれしく、ありがたい気持ちでいっぱいです。



ただ、学校の先生の場合はどうでしょうか。


テストの点数が上がったり

成績が上がったり

高校に合格したり

学校に通うのが楽しいと子どもが言っている場合


ほめてもらっている学校の先生は一体どれほどいらっしゃるでしょうか。



きっと、ほとんどの学校の先生は、どの場合でも、ほめてもらえることは塾の先生よりずっと少ないです。



私が学校の先生なら、とりあえずどんなことでも良いのでもっとほめてほしいです。


だから、私は機会があれば学校の先生をほめようと思っています。

ただ、私の立場で学校の先生を「ほめる」のはちょっとエラそうですので「お礼」として気持ちを伝えようと思っています。


さて、最後に、この記事をご覧いただいた保護者さんにこっそりとお伝えしたいことがあります。

ほとんどの先生は以上のようにとても忙しく、生徒1人1人を平等に対応するべきだと望んでも、精神面でも体力面でもそれをすることは難しい場合が多いのが現状です。

生徒が困っていることに気づいていても手を差し伸べてあげられなかったり、もっと良くなる方法があると気づいていてもそれをしてあげられなかったりします。

そこで、そういった状況にある先生から、我が子を優先的に大切にしてもらう方法があるとすれば、お父さんお母さんが、先生と良い関係を築くことではないかと思います。

先生も人間です。

特に先生に特別な対応を希望されるお子さんをお持ちのお父さんお母さんについては、この件について、ご一考される価値は十分にあるかと思います。


塾長 村木康太


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