◇これは自殺について考えてみる記事です。
◇もしも、自分をイジメている人を後悔させる為に自殺をするとどうなるのか。
例えば、
自分をイジメている人がいます。
自分を虐待している人がいます。
自分をバカにして楽しんでいる人がいます。
もう生きるのが嫌になって死にたくなるかもしれません。
そんな時にこんなことを思うこともあるでしょう。
私が自殺をすれば、イジメた人、虐待した人、バカにして楽しんでいた人たちは、きっと後悔するだろう。
自殺をして命を捨てて死んで、あいつらに後悔させてやろう。
・・・・
でも、です。
思い切って自殺をした結果どうなることが多いのか、私は知っています。
今までそういうことを何回か知ってきたからです。
今回はそれをお話ししようと思います。
結果はだいたい共通しているんです。
それは、ほとんどの人が、
「私のせいじゃない。」って言います。
「知らなかった。」って言います。
「本人も楽しんでいると思っていた。」って言います。
「自殺をした本人にも責任があった。」って言います。
場合によっては、
「自殺をした本人の方が責任が大きかった。」って言います。
「自殺じゃなくて、事故だった。」って言います。
反省するどころか、隠します。
そして、必死になって忘れようとします。
自殺した人の悲しみや苦しみを受け止めて真剣に悩んでくれる人はほんのひと握りです。
後悔してくれる人は、後悔してほしい自分をイジメたり虐待したりバカにした人じゃなくて、その周りにいただけの人たちだったりします。
その人が自殺してしまったことは悲しいこと。
色んなことがあったかもしれない。
でも多くの人は、もう死んでしまった人よりも、まだ生きている人の未来を大切にしようとして、嘘をついたりごまかしたりして、悪いことをした人を守ろうとします。
だから、自殺しても復讐にはならないことがほとんどです。
思っているよりもずっと反省してもらえない。
後悔してもらえない。
それが現実です。
ある学校の先生に聞きました。
もしも、自分の学校で自殺した生徒が出たらどうしますか。
イジメがあったとしたら事実を話しますか。
返事は、事実を話さない人の気持ちはよくわかる。
でした。
先生同士は普段は友達同士でもあります。
いくらその先生が悪かったとしても、事実を話せば普段は友達のその先生の人生はめちゃくちゃになります。
だから、かばいたくなります。
だから、事実は話したくありません。
だから、必死になって知らないふりをする人もいます。
本当のことを話してくれる人もいます。
でも、実際は少ないです。
自殺しても、相手が反省してくれることはあまりない。
信じられないくらい反省してもらえません。
みんな後悔したり、反省するよりも忘れたいんです。
それよりも今後の自分の人生を守ることに必死だから。
今後このようなことを起こさないようにどうすればいいかを真剣に考えてもらえることさえほとんどありません。
みんな、自殺をさせてしまったという大きな失敗は無かったことにしたいんです。
今まで通り過ごしたいんです。
命をかけて自殺しても待っている現実はこれです。
私はそれを知ってほしい。
塾長 村木康太