

読む力が変える未来、成績アップにつながる
新しい学習法
京都府宇治市にある学習塾「知究学」。小学生から高校生まで、幅広い生徒を対象に指導を行うこの塾では、単に成績を上げるだけではなく、「自分で考える力」を育てることに注力しています。塾長の村木康太さんは、子どもたちが持つ可能性を引き出すための指導について、次のように語ります。
「成績を伸ばすには、まず生徒一人一人の伸び悩みの原因をしっかり分析することが大切です。そのうえで、何をどう学べばよいのかを明確に伝え、自分自身で問題を解決できる力を育むことが重要だと考えています」
村木さんの指導の基本にあるのは、わからない問題に直面したとき、ただ答えを教えるだけではなく、生徒自身が問題を解き明かすプロセスを伝授するという考え方です。
「わかりやすく教えることは大切ですが、それだけでは難易度を下げて学習していることになりかねません。そうすると知識は身に付きますが、自分で考える機会を失ってしまいます」
村木さんが重視するのは、文章を読んで理解する力。解説文を読み、それを自分の力で理解することで、考える力が自然と身に付くと言います。この力を養うため、知究学では独自の「読書プログラム」を活用しています。
プロのナレーターによる朗読音声を使いながら本を読み、朗読スピードを調整しながら繰り返し読書を進めることで、脳で活字を処理する能力を高めます。そして読書後には、内容確認のプリントや感想文に取り組む。この一連の流れが文章読解力の飛躍的な向上を可能にしています。
教材は絵本から始まり、徐々に難易度の高い本へと進むため、負担が少なく、自然にステップアップできるよう工夫され、文章読解力が高まるほど、生徒が自分で解決できるようになり、効率的に勉強を進められるようになります。
「自分でできるようになると、学習習慣を身に付けることにも繋がる仕組みです」